少しでも安く。から、良いモノへ

今、そこにあるヒント

この時期は何かと忙しくなりますね。年末に向けて仕事を整理したり、
4月入社の新入社員研修の準備が始まったり、来年度の予算取りのための
企画書の作成提案があったりと色々と並行して動かしていく必要がある。
そんな時だから感じる世の中の変化があります。

その一つが、「少しでも安く。から、良いモノへ」の流れ。
世の中全体が、安さ(目先の価格)から、良いモノ(価値)に意識
移ってきているように感じるのです。
自社のサービスや商品をより安く提供するために効率を上げることより、
新しい価値を提供し、満足していただくためにしっかりと考えていく。
少し時間がかかっても議論して納得いくものを提供していこう。そんな
意識になってきているのです。

それはなぜか。もちろんその要因は一つではなく、いくつか組み合わせって
いるのですが、考えられる一つ目が働き方が変わったということ。

このメルマガで何度も書いていますが、この約1年半でみんなの働き方が大きく
変わりました。試行錯誤、混乱の半年。調整の半年を経て、いろんな働き方が
生まれ、定着し、それぞれが働きやすい=しっかり考えられる状態
なってきたこと。そしてその過程で考えなければいけない状況にあったこと。
つまり今まで当たり前だと思っていた常識が、それは常識でもなんでもなく、
ただの惰性だったことに気づき、考えるクセがついてきた。
そして、自分の価値から自社の価値を考えたら、効率や安さということは、
実は当たり前ではなかったことに気付いたのではないかと。

もう一つは、様々な原材料の値上げや物不足。つまり価格を上げざるを
得なくなったという事実。
そんないくつかの要因が組み合わさって、より良いモノ。価値があるもの
に意識が向かっているのではないでしょうか。

周りを見渡せば、いくらでも安いものは手に入ります。それはそれ
確かに便利だし、不都合はない。けれどもそれで良いの?と気付いてしまった。
2021年は、そんな気付きに目覚めた年であったように思えるのです。
そして2022年はさらに良いモノがきちんと評価される時代になっていく。

そう考えるととてもワクワクしてきます。
満足できるモノに囲まれた空間、社会。あったかいですよね。

【今週の1冊その1】

「白痴」
1868年 ドストエフスキー著

「罪と罰」に続くドストエフスキーの長編作。長い、登場人物多い
だからこそこの世界に浸れるだけ浸れる。寒くなってきた季節にはピッタリ。
それにしてもなんと会話の多いことか。ほぼ会話で物語は進んでいく。
恋愛が中心であり、そこに見栄と欲望、身分と虚栄心、金銭が絡んでくると
どうなるのか。
何度も書いていますが、ロシア文学そして1900年前後のなんと面白いことか。

この小説の連載は1968年。そう明治維新。日本が幕末の混乱の時、ロシア帝国
ではこのような小説が書かれていたこと、そしてその中に書かれている社会が
存在していたのですね。この時代に浸れるテーマパークとかできないかな。

【今週の1冊その2】

「銀河鉄道の夜」
1933年 宮沢賢治 著

夜空を見上げたくなります。そして目を閉じて天の川に流されてい
自分を想像してみたくなります。
白痴の重々しい人間ドラマを中和してくれました。ヘビィなフルコースの
箸休め的な小説。こんな組み合わせの読み方も悪くないですね。

【今週の1本】

「タクシードライバー」
1976年公開 監督マーティン・スコセッシ
主演ロバート・デ・ニーロ 助演ジョディ・フォスター

こういう映画好きなんです。部屋の明かりを消してお酒を飲みなが
音量を絞って集中して見る。ロバートデニーロに成り切れる訳もなく、
ジョディフォスターを助けられるはずもなく、それでも見入ってしまう。
映画って光と音の使い方なのでしょうね。

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