仕組み、システム/2024年1月

今、そこにあるヒント

仕組み、システム

年末年始は、個人的なことから身近な人のことや
世の中で大きな出来事が起こってなかなか整理がつきません。
こんなにも年明けらしいことをしなかった年は初めてだったかも
しれません。
年賀状を書かなくなって、新聞を読まなくなって、テレビを見なく
なっているので、年明けを感じることが少なくなっている影響も
あるのでしょう。

そんな中でも大きな出来事を見ていてわかったことが、
システム、仕組みの重要性。昨年後半にマネジメントは個人に依存
するのではなく、仕組み、システムを構築すること。と書きましたが、
日航機の事故での全員脱出はまさにシステムの賜物。

様々な状況を想定して、仕組みを作り上げて訓練を繰り返す。
何か問題があれば、誰か人のせいではなく、その仕組みを見直す。
その繰り返し。
仕事の質は、個人のやる気やモチベーションによって左右されない
ようにすること。それがマネジメントレベルを引き上げる。
と言うことなのです。
災害支援もあらゆる事態を想定してオペレーションが組み立てられ
いて、それでも想定外のことが起こるから次に向けて、
システムを再構築する。

そのために、自分は何ができるのか。
そんなこと考えて2024年がスタートしました。
大変な年明けになりましたが、いい年になりますように。

「原告側弁護人」
1996年 ジョン・グリシャム 著 白石朗 訳
新潮社

長い。読み応えたっぷり。
新任弁護士の法廷小説ならではのスリリングな展開だけれども
本筋とは関係ない話がいくつも同時に進行するので、それだけ
登場人物も多く、ストーリーが散漫。
ではあるものの、人生ってそうだよね。同時にいくつものことが
絡み合って、問題を起こして解決し、心が動いて落ち着かなくなって。
と言うことで結構感情移入してしまいました。
とはいえ、人は殺さなくてもよかったかな。

またまた仕組み、システム

このテーマも一旦今回までにします。
さて、マネジメントや組織で成果を上げるためには、個人の頑張りや意識、
やる気、モチベーションに委ねるのではなく、仕組みやシステムを作り、
問題があればシステムを見直して作り変え刷新していくことが継続できたら
どうなるでしょうか。そう、完璧なシステムが出来上がっていきますよね。
問題はこれからです。
一度出来上がった仕組み、システムにも人は関わっています。
人が関わるとどうなるか。そこに利権が生まれ、既得権益が発生し
腐敗が生まれていくのです。
さらに悪いことに完璧なシステムを変えることができる人は、
そのシステムでメリットを享受している人たちなので、
自分が不利になるシステムの改変を自ら行うことは極端に難しくなる。
人間は弱いもの生き物なので、私も今はこのように客観的に書いて
いますが、いざ自分がそのシステムの中で大きなメリットを享受できる
立場になったら、その仕組みを変えることができるのか自信がありません。

だからこそ、多くの人がいつでもどんな時でも、おかしいことはおかしいと
言うこと、言える社会を作ること、言った人を守っていくことを
一人ひとりが自覚することが重要なのです。いきなり何か大きなことを
言うのは難しい。だから些細なことをスルーせずにしっかり受け止めて
発言していく。そんなことが大事なのかなと。

【今週の1冊】

「すべてがFになる」
1998年 森博嗣 著 講談社文庫

閉ざされた島で起こった殺人事件。そしてその島に集められていたのは、
若手の天才科学者たち、、、。
頭の中で西尾維新が被ってくるのですが、西尾維新は森博嗣の影響
受けていると公言しているようで、その森博嗣が影響を受けているのが
筒井康隆。ということでこの繋がりに引かれて私もここに辿り着い
のかもしれません。

25年前に書かれたものですが、25年前の日常生活ってどうだったっけ?
スマホはなかったけれどそれ以外は今とそんなに変わっていない?
そのくらいこの小説に登場するデバイスは今と変わらない。
未来予測が正確なのか、それとも人の在り方が変わっていないから
そう感じるのか。ま、ともかく楽しめました。

「学ぶ」ということ

昨年来、リスキリングや学び直しという言葉を聞く機会が増えました。
少し前には、リカレント教育や生涯学習という言葉も流行りましたよね。
その中身を見ると、仕事の成果を上げるため。自己の成長のためという
ことが目的になっていることが多いようですね。

その考えが学びを阻害しているように感じています。
何かのために学んだり、学び直したり、学んだことで何かの役に立つって
辛くなりませんか。

学ぶって、純粋楽しくて、面白くて、ワクワクすることだと思うのです。
知らないことを知る。知識の点がつながって線になって、面になっ
深まり、つながり、いろんなことがクッキリ見えてくる。
で、まだまだ知らないことがたくさんあることに気が付いて、
それを知りたくなる。そして、それを掘っていくと、全然違う知識
ぶつかってつながって、何かが流れ出して止められなくなる。
そんな感覚に陥る喜び。

こんな楽しみをもっと早く知ればよかった。と思う今日この頃ですが、
まだまだ時間はある。学びを楽しむ時間はたっぷりある。
そんなことを考えていたら2024年は早くも1ヶ月の最終に入ります。
今年も楽しんでまいりましょう。

【今週の1冊】

「経済は地理から学べ」 宮路秀作 著
「経済は世界史から学べ」 茂木誠 著
ダイヤモンド社

受験シーズンなのでこの2冊。
代ゼミと駿台の講師が書いた受験用の本なのですが、
このように全体を違う切り口で俯瞰すると世の中の動きがよくわかります。
未来のことを予測するためには、歴史を学ぶ、様々な国のことを学
ことがとても大事。世の中わからないことだらけですが、わかっていること
知っておくべきこともたくさんあるし、さらにそれをアップデートし続ける
ことはもっと大事であると気付かされます。
日々刻々と世界は変化していますからね。
なので、今はVUCAの時代。変化が大きくて先が見えない。
というのは違っていて、先が読めた時代なんかなかったのです。
明日、何が起こるか誰もわからないですからね。
そうは、言ってもたくさんのことを知ることで、知って分析することで、
予測はできる。
ということで、学び続けるって面白いですよね。
またまた寒くなります。受験生は体調に気をつけて!

継続するということ

7月の終わりからスイミングを再開し、半年経ったのでその経過報告。
ダイエットではなく、太るべきところはしっかりと太く!を目標に
その部位を意識して泳いでいたので、鏡を見るとその効果はあったかな。
ビフォーアフターの写真はとっていないので、客観的な視点ではないの
ですが。まあ合格点。ということで、まだまだこれからもスイミングは
継続していきます。
習慣になると仕事おわりのプールに浸かって、ぷらぷら浮いて
水圧を感じながら泳ぐのが本当に気持ちよくなってきます。
ランニングとも違ってスマホを手にすることもないし、
音楽を聴くこともできないから、自然と集中するんですよね。
思考を整理する時間にもなっています。
振り返ると泳ぎ始めてからもいろいろとありましたからね。
プールで呼吸だけ意識していると、自然と自分自身に向き合う時間になり、
心の安定にもつながるようです。

で、体の方にも変化があって、半年間で体重は7キロ減。
実は8キロ減まで一気にいったのですが、あまり急激に痩せると
体がシワシワになったりということが怖くて、食事の量を意識的に
増やして少し戻しました。
ダイエットが目的ではなかったので、今の体重は維持していくつもりです。

ともあれ、継続すると結果は自然とついてくるものですね。
本を読む習慣も何かしら自分の糧になっていると感じますから。

【今週の1冊】

「氷菓」米澤穂信 著
2001年 角川文庫

ラノベというジャンルになるのかな。軽くて読みやすいのだけれど
自分の高校時代(全然違うけれど)を深く思い出してしまう魅力。
面白い作家だなと思います。米澤穂信。
これまで読んだ本を確認したら「満願」と「王とサーカス」も
読んでいるじゃないですか。
読んだ記憶と内容は覚えているのですが、作家名を忘れていました
米澤さんごめんなさい!あなたの作風、好きです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました