北鎌倉~円覚寺~

街歩き

鎌倉5山って、昔さんざん勉強したなーと思われる方は多いのではないでしょうか?
臨済宗の寺院で建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺の5つです。
臨済宗ってなんとなくなじみがないと思っていましたが、鎌倉のあたりで昔からの土地柄だと
臨済宗のお宅が多いです。お葬式の時は皆で”踊る”ような風習が今でもあるらしいです。

さて、今回はその5山のなかの第2位円覚寺に行ってきました。
北鎌倉駅からすぐのところにある、「総門」は朝9時ごろだと
まだ人も少なく、とても厳粛な空気に包まれています。
紅葉も色づき始めたころです。
「総門」
案内板がとても興味深いです。

円覚寺の中にはたくさんの院や庵があり、
夏目漱石や有島武郎が滞在して執筆していたのですね。
有島の「或る女」もなつかしく思い出しました。

さて、まずは、総門から三門、仏殿と一直線に歩いてみましょう。
この先の方丈までの直線が禅宗様伽藍配置というものらしいです。
「三門」

右にそれて、漱石が滞在した「帰源院」へ・・。

どなたかがお住まいのよう。中へは入れませんでした。
鎌倉リスちゃんは自由に往来!(^^)!

次に弁天堂へ。
300段ほどの石段を登ります。良い運動!
ここに国宝の洪鐘があります。

大晦日にはこの鐘がつかれるようです。
面白い逸話が書いてありました。
今は横須賀線の向こう側になっている「白鷺池」に埋まっていたのだとか・・
あの池も明治以前は円覚寺の境内の一部だったようですね。
弁天堂の裏にはお茶屋さんがあり、展望が開けています。
富士山はあいにく隠れてましたが、気持ちのいい空。

そしてそして、一番見てみたかった「舎利殿」

遠い!肉眼ではもっとよく見えるのですが、入れませんでした。
一年に2回中へ入ることができるのですが、
そのうちの1回が、なんと1週間前でした! かなり残念。
しかし、さんざん勉強していた「円覚寺舎利殿」を見ることができて満足です。

大方丈では、老師さまの日曜説教が行われていました。
YouTubeでも配信されているそうで、録画中で中に入れませんでした。

【日曜説教:令和3年11月】「ばかにできないばかの話」 | 臨済宗円覚寺派管長 横田南嶺老師

しかし、外まで響いてくるお声が力強く、生でも聞いてみたかったな~と。
日曜説教9時からだそうです。なんとチケットはPeatixで手にはいるようです。
いまどきのお寺さんですね~。

アクティビティ?としては、ほかに「座禅」がありますが、
たぶん、無理そう・・
それならば、と、「写経」に初挑戦してきました。
10時から11時半までの間に方丈の受付へ行くと1000円で
書院にての写経ができます。
10時すぐに行ったつもりなのに、すでに20名ほど並んでいて、
受付に少し時間がかかりました。
ひとりひとりに丁寧な説明があり、
筆と紙とお手本、小さな急須のお水をいただき、書院へ。
まずは、心を落ち着けて静かに墨をすります。
何十年ぶりに墨などすったことでしょう。
お願いごとを一つだけ書くことができるというので
そのことを考えながら、静かな時を過ごします。
本当は、心を無にして のほうが良いのでしょうが、
このお寺という場所に来たのには、少し理由がありました。
旅立ったかたへ、安らかな眠りと感謝の気持ちをおさめたかったのです。
深く心を静めながら写経しました。
とても心が落ち着く時間でした。
そして久しぶりに持った筆が懐かしく面白く、また来てみようと思いました。
ちなみに、スタンプがもらえてお得になることがあります。

さて、写経のあと、大方丈を見学です。
ここでは、2つ心に残ったことがあります。
1つは、大きな柏槇の木。
1つは、絵巻、涅槃図。


この大きな木は、円覚寺を開山した無学祖元禅師の手植えという言い伝えがあるそうです。
なので、樹齢700年!それだけでも、すごいのですが、
ピンク色になっている部分は樹木医による治療跡とのこと、
衝撃的でした。すごい技術があるものだなと。
そして700年も生きている。開祖が植えたその木が、、。

次に涅槃図。釈迦の入滅の情景を描いたものですが、
右手を頭の下にして横たわる釈迦の周りに多くの人、動物たちが
描かれています。
それぞれに嘆き悲しみ、その表情もさまざま。
しかし、死が永遠の別れではないと悟っているものは
穏やかな顔をして見守っている。
釈迦の母親は雲に乗って駆け付けている、その表情は?
また、普段は描かれないという猫がいるというので
探してみたのですが、見つけられず、、、。
探そうと思って、絵の前で陣取っていたのですが
あまりずっと絵の前にいるもの、ひんしゅくですので、、(笑)

特に宗教に興味があるわけではないのですが、
少しだけそういう気分に浸った一日でした。

 

 

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