言わなくてもわかること 言わなければわからないこと/2026年10月

今、そこにあるヒント
@日本橋三越

言わなくてもわかること  言わなければわからないこと

9月の長雨がやっと終わり、少し晴天が戻ってきたから
知らない街の遠征を復活。Googleマップで行き先を決めて、
知らない駅に降りる時のワクワク感たまりません。
そこにはその瞬間にしか会わない人がいて、様々な生活が
あって一緒にご飯を食べたり、公園に行ったり、くだらない話
をして笑ったりして日常が流れていく。そんな感じがいい。
人って同じ空間にいるとあえて言葉にしなくても分かり合える、
感覚を持っていますよね。知らない街に行くとその感覚が
研ぎ澄まされるような気がします。
目的もなくフラフラ歩いて街を感じて街のほのかな匂いと
光に包まれると感じる何か。
言わなければわからないこともたくさんあります。
大事なことは言葉にしなければ通じない。けれど、
言わなくてもわかることはもっとたくさんあるように思う。
【今週の1冊】
「戦争と平和」 1867年 トルストイ
長編です。文庫本で4巻約3,000ページ。さらに登場人物500人超。
しかも呼び方がよく変わる。ここはドストエフスキーも同じで
関係性によって変わるから名前を統一したら余計に混乱するし、
物語の根幹が変わってしまうから、そのままでよし。
同じ名前もロシア語読みとフランス語読みも出てきてこれ誰?
になるけれども当時の風習がわかるからそれでないと改変になって
しまう。もちろんロシア語の原文を読める訳はないので、
翻訳者を信じるしかないのだけれども、工藤誠一郎訳は素晴らしい。
前置きはこのくらいにして、とても楽しめました。1ヶ月くらい
どっぷり浸っていました。
時代は1800年初頭のナポレオン戦争。ロシアとフランス(ナポレオン)
との戦いを軸にしながら同時に貴族の生活が交互に描かれる。
これがなんとも引き込まれる。当時の大陸の陸上戦の有り様がよくわかるし、
戦場に出るその兵士も自分たちの生活や家族、愛する人がいて
様々な葛藤の中で生きている。
書きたいことがたくさんあるので続きはまた来週。

山登り、川下り・・・どんな川を下るのかは選べる

やっと、やっと連日爽やかな天候が続いて気分も上々。
環境って人に影響を与えますよね。環境を変えると自分も変わる。
住む場所とか行く場所とか付き合う人とかで大きく変わる。
人は結局、環境に流されているんだと思うのです。
キャリア理論で山登りと川下りがあると言われますが、
聞いてみると多くの人は「川下り」なんです。だって環境には
逆らえないから。そこで気を付けたいのは、ただ流されるのではなく、
どんな川かは選べるということ。
急流か緩やかか、深いか浅いか、蛇行しているか真っ直ぐか。
それは選べるし、変えることもできる。つまり環境を変えること。
今の環境が居心地が悪かったら思い切って変えること。
そしてしばらく流れに身を任せてみる。キャリアってそうやって
築いていくものだと思うのです。
居心地悪くても、長雨が続いても環境が整ってくるということも
あるけどね。
【今週の1冊】
「戦争と平和」 1867年 トルストイ
せっかく長編を読んだので、戦争と平和の2回目。
なかなか面白い小説で、本編終わった後の長い長いエピローグが
一つの哲学書になっていてこれだけでも十分に読む価値がある。
とても難しいけど。そして本編を読んでないとわからないけど。
「自由と必然」についての長い解説というか主張は何度も読まないと
理解できない。この哲学的論文を書きたいがために本編があるのでは
ないかと思えるほど。
具体=本編、抽象=エピローグと分かれているから本編も繰り返し
読みたくなるというか読まないと哲学論文は理解できない。
そして驚くべきことは、この本はトルストイが36歳の時に
書き始めたということ。どれだけ天才なんだろう、深い思考が
できるんだろう。

暖かく見守る

動物を飼いたいなあ、犬か猫と考え始めて数年。どちらにしよう。
犬は散歩が大変だし、昔猫の毛アレルギーあったから無理かも
と言いながら一緒に暮らしている生活を妄想している時間が一番
幸せかも。
一緒に暮らしたらお互い勝手な時間を過ごして、なんとなく存在を
認めて、何かあった時に近くにいてくれる安心感がいいのかな。
干渉しすぎず、暖かく見守る感じ。
若手の研修もここ数年、見守る系に変わってきているような感じ。
少し前までは、この年次にはこんな知識、このスキル。と習得と
練習が多かったのですが、もう少し長いスパンで成長を見守る
というか、しっかりとキャリアを築いていくサポートをする感覚。
この流れはとてもいいと思う。
差がついてくるのは、組織にこの余裕があるかないか。人は促成栽培
できないから。ゆっくり成長を待つことができない組織の人材は
成長が伸び悩み、枯れてしまうか、自分を育ててくれる豊な土地、
暖かい日差しがある場所に移っていく。
毛を気にせず暖かく見守る余裕ができたら猫飼おうかな。
【今週の1冊】
「アイネクライネマハトマジーク」 2017年 伊坂幸太郎
「2020年の恋人たち」        2020年 島本理生
1ヶ月間重たい小説にかかりっきりになっていたので、頭の中を
リフレッシュしたく、まだ読んでいなかった好きな伊坂幸太郎。
読み始めはサクサク進んだのですが、重量感の調整ができず
なかなか楽しめない伊坂幸太郎。「重力ピエロ」や「アヒルと鴨の
コインロッカー」は大好きなのですが、人物描写が浅すぎるのか、
女性の心理の解像度が低くて、もしかして恋愛小説は苦手なのか?
と調べてみたらまさにその通り。得意不得意あるよね。ということで、
女性作家で読んでいなかった島本理生。
オリンピック前の社会と飲食店の物語。コロナってまだ最近の
出来事のような感覚だったけどもう7年経つんだよね。そういえば
東京オリンピックもあったよね。男女の心理より当時の生活を
思い出してしまいました。

モチベーションと仕事

10月に入っても天候が安定しませんね。
最近はあまり聞かないのですが、天気が安定している10月は
オクトーバーランという言葉もあり、走るには絶好の季節。
10年以上前には10月に月間300K走ったこともありました。
そんな天気にも影響される仕事のモチベーションですが、
そもそも仕事にモチベーションって必要なのでしょうか。
やらなければいけないこと、やりたいことがあるからやるのであって、
モチベーションが上がるとか上がらないとか、言われても、、。
今まで多くの人と関わって仕事をしてきましたが、
仕事の質や成果について、モチベーションを理由にする人には
あまり出会ったことがありません。
研修では自分のモチベーションは自分でマネジメントしましょうね。
と伝えています。多分そんなに難しいことではありません。
もちろん気分の浮き沈みはあります。気分が乗らない時もあるし、
ノリノリの時もある。ですが、気分が乗らないからと言って、
仕事の質を落としていいわけでもありません。気分と仕事は別物。
さ、天気が悪くても元気出していきましょう!低気圧は苦手ですが。
【今週の1冊】
「そして、バトンは渡された」 2018年 瀬尾まいこ
出張に本を持って行くのを忘れていたことに気づいて、
空港の書店で見覚えのある表紙を見て読んでみた。
2019年の本屋大賞を受賞した作品。どうりで表紙に見覚えが
あるのね。当時平積みされてたから。
本屋大賞は今年で23回。数えてみたらそのうち15冊読んでいました。
書店で目につくことが多いから読んじゃうのかな。
あまり共感できないストーリーだったけど、そういう本を読むのも
大事よね。書店員が選んだということは意味がある訳で、世の中と
自分の感じ方のズレを理解できるし、多少は修正できるから。
で、どうしても映像をイメージしながら読むんだけど、映画化
しているかどうかはいつも読んでから検索。映画化されていると
そのイメージで固定されてしまうから。
この本も映画化されていました。主演の二人は、そういうことね。
知らずに読んでよかった。

今月のパフェは、日本橋三越「カフェ ウィーン」の白鳥パフェです。かわいくて一度食べてみたかったのです。この喫茶店は静かでゆっくりできます。

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