仕組みづくりがマネジメントの役割/2023年9月

今、そこにあるヒント

仕組みづくりがマネジメントの役割

最近もう一度歴史を学び直そうかと思っているのですが、
これって間違いなく年のせいですよね。
お伊勢参りとか四国八十八ケ所霊場めぐりとか、
まだ行っていませんがそのうち行きそうな気がする。
体が元気なうちになんて考えるのが年をとった証。

で、歴史を学び直し始めて分かったことが、
歴史の大きな流れの一つが、仕組み作りであったということ。
今更ながらそれがわかりました。

如何に国を治めるのか。そのための税の仕組みであったり、
争いごとを治めるルールであったり、判断の軸になるものを
決めたり。そしてその過程で争いがあり、分かっているけど
納得できない人の気持ちのズレがあったり、好きななったり
憎しみあったり、味方を作ったり、新しい思想や技術が
生まれた時にどのように受け入れるかを考えたり。

ということで、企業のマネジメントの役割も仕組み作り
なんですよね。仕組みは個人が発揮するリーダーシップ
以上の力を持つ。そう思います。ということでこのテーマは
来週に続きます。

【今週の1冊】

「麻雀放浪記」青春編
1969年 阿佐田哲也 著 角川文庫

まだ読んでいませんでした。麻雀放浪記。
持ち金を賭けるだけでなく、借金してでも家屋敷までも賭ける
という博打うちの話であることは知っていましたが、
まあ、それどころか命まで賭けての壮絶な麻雀。
誰が味方か誰が裏切るか、どこにイカサマ仕込んでいるか、
そんなどうしようもない奴らしか出てこないけど、
とても魅力的な人ばかり。身近にいたら大変だし関わりたく
ないけれど、こんな世界、こんな人は確かにいるんだろうな。
いや、もしかしたら起業するってこんな博打うちのように
見えているかもしれませんよね。

仕組み作りの続き

先週から今週にかけてもいろんな事件、事故が起こっています。
そしてその背景を見ると、仕組みやルールの不備がその原因である
ことがとても多いのです。少し考えてみてください。
あの事件やこの事故は、どんな仕組みやルールが問題だったのか。
どうしたら再発を防止できるのか、と。

個人の責任を追及しても限界があります。
だって人は間違えるし、感情で動いているし、弱いから。
だから個人の力量に頼らないで組織や社会を回す仕組みに
もっと意識を向けた方が、個人も楽になるし、影響力を大きく
することもできる。
さらに仕組みやルールを変えることができると考えると
今の仕組みやルールのおかしなところに意識が向くのです。

そして、その仕組みやルールの上で個人のリーダーシップを
発揮していくことでより強く力を発揮することができるのです。
私自身も組織や会社、社会の仕組みやルールにもっと目を向けて
いきたいものです。

【今週の1冊】

「ベゾスのお金を生み出す伝え方」
2023年 カーマイン・ガロ 著
鈴木ファストアーベント訳 文響者

残念だなあ。コミュニケーション、特にテキストコミュニケーショ
の重要性とその練習方まで入っている、とても参考になる本なのに
このタイトルは違うよね。
シンプルで分かりやすいテキストコミュニケーションの重要性が
書かれているのの、「お金を生み出す」なんて完全にミスリード。
このタイトルのせいで、読んで欲しい人には届かないし、
このタイトルに惹かれて読んだ人は、がっかりするだろうな。
今流行りのFIREとかお金関連コーナーに並べて置けるように
このタイトルになったのだろうけれど、それがこの本で書かれてい
ことの逆説的な説明になっている。
決して金持ちになるための本ではないし、ジェフベゾスもそのため
コミュニケーションを重視している訳ではない。
ま、タイトルはともかくとてもいい本です。この本に書かれていることを
研修にしたい。

原題は、「THE BEZOS BLUEPRINT」これでいいじゃん。

太りたい・・・健全に

スイミング再開から2ヶ月。途中コロナで10日の中断はありましたが、
夕食後のスイミングが習慣になって来ました。とてもいい感じ。
そして、少し体が絞れてきました。久しぶりに履いたスーツの
パンツのベルトの位置で確認!次の目標はしっかり太ること!

コロナの10日で体重が4キロ落ちました。が、これは全然健全じゃない。
だって、落ちて欲しい部位はそのままにただ痩せただけなんですから。
これって、全然違うんですよね。痩せたというか衰えた、という感じ。
なのでこれから年末までの目標は健全に太ること。
今までも泳いだり、走ったりしている時、体重を落とすことを意識した
ことはありましたが、体重を増やすことを考えたことはなかったので、
新たなチャレンジです。
もちろんただ体重を増やすことが目標ではないので、どこの部位を強化
したいのかを考えながらのチャレンジ。
さあ、年末まで4ヶ月。どのくらい変化するのか楽しみです。
before afterの写真、ここにはアップしませんが、撮っておこうかな

【今週の1冊】

「博士の愛した数式」
2003年 小川洋子 著 新潮社

数字は面白い、そしてとても美しい。
受験勉強で数学に向き合わなくなって以来、
少しだけわかるようになりました。
数式を見るだけで、そこからいろんなイメージが湧いてくる感覚、
いつかわかるようになりたいなあ。
この本にはその数字の美しさが野球と絡めて表現されている。
博士は大の阪神、江夏のファン。デビュー間もない新庄も登場。
数字で野球を語るシーンはなかなか良い。
阪神優勝おめでとう!

価値あるもの

一気に散歩が気持ち季節になりました。季節の変わり目は面白い。
夏が終わりいきなり秋の気配。秋になると果物が美味しい。
今年の夏は暑かったから、特に美味しいのかな。
ブドウに梨。そして梨。梨とブドウ大好きです。
そして気持ちいいのが散歩とランニング。散歩は復活したので、
10月になったらランニングも復活しようかね。

ということで、散歩を復活したら、街並みの変化にビックリ。
新しいビルが(高層ビル!)ができたり、更地になっている場所が
あったりで、社会の変化を感じます。そんな中での価値あるものは
古いもの。ではない。

何十年、何百年前のものでも、古いだけでは価値がない。

そこに物語があり、大切にしてきた人の思いと労力があって
初めて価値が生まれる。今年の夏は久しぶりのリアル研修の復活もあって
全国各所いくつかの地方に行き、史跡も回ってきました。
そこの歴史を学び、自然を感じ、空気を共有する。
そんな中で価値の源泉を感じることができました。そこを大事にしている
人がいて、守り続け、新しい意味を加えて初めて価値が生み出される。
古いだけにアグラをかいていたら早晩無価値になるなあと。

栄枯盛衰。諸行無常の響きあり。ですね。

【今週の1冊】

「古事記」

これは一度読んでおくべきだろう。ということで読んでみました。
とても面白い。これが日本最古の書物なんですよね。
Wikiの記載では、日本神話を含む歴史書。とあるのですが、
稗田阿礼が面白おかしく、しゃべり倒したした物語としか思えないほど
荒唐無稽で面白い。

私が読んだのは、王様文庫の「古事記」。
副題が、「眠れないほど面白い。愛と欲望、エロスが渦巻く壮大な物語」

ということで、古事記で描かれている天皇のほぼ全て光源氏だし、
国を豊かにしようという高い志も使命もない普通の人たち。
そんなみんなが愛おしい。と思わせてくれるとても不思議な物語、
です。

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