流れを掴む
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮か
かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
世の中は流れ、移り変わり、新しくなっていく。
流れが滞るとそこから異臭を放ち腐っていく。
ということで、世の中の流れを掴んでいくって大事ですよね。
幸いにもコロナ禍で流れが大きく変わるタイミングの波に
できましたが、その波も普通の流れに変わり。これからの流れを
読まずに何もしないと澱んでしまうなあと危機感を持っています。
一人の人間がどんなに頑張っても大きな流れを変えることは
できませんが、流れに乗ることはできるし、ちょっとしたきっかけ
起こすことで、徐々に流れを変えていくこともできる。
乾坤一擲ではなく、バタフライエフェクト。
これからの大きな変化のはばたきは既に起こっている。
さあ、その流れをどこで掴むか!
【今週の1冊】
「現代アート、超入門」
2009年 藤田 令伊 著 集英社新書
マティスからアンディ・ウォーホルくらいまでの現代アートの解説
実は何気にアート好きなので、ピカソの生誕地であるスペインのマ
に行ったことがあったりして。
バスキアやバンクシーがなぜ有名になっているのか。
村上隆や草間彌生、岡本太郎の魅力は、、、。
と考えると大きな流れの中での意味があり、存在感がある。
全く情報を持たずに素で見て、感性だけでとらえることが大事なの
それとも知識がないと良し悪しは判断できないのか。
それは分かりません。ただ、モナリザには引き込まれて動けなくな
最後の晩餐の後ろの絵には惹かれることがないのも事実。
それは知識があってみているからなのか。感性だけで捉えているの
ただ、言えることは、絵画はそれが単体で存在しているのではなく
時代の中で、その空間の中でこそ生きるものであるのだということ
2024年1月28日まで 国立西洋美術館でキュビズム展やっています。
これは行かねば!
仕組みを作る。システムで対応する。
12月に入ってから新しい動きがあり、バタバタといろんなところ
サービスを体験しています。普段とはほんの少しでも違う経験は
とても刺激になります。頭も感性も活性化するというか。
日本の人口が減り始めて数年。今年は80万人以上減少し、という
これからもっともっと減るわけで、毎年100万人都市が一つずつ
いくと考えたら結構大変なことですよ。
そんな人口減の影響を大きく受けるのが人手がかかるサービス産業
ということで、いち早く人手不足になっている業界、業種はシステ
一気に進んでいますね。コンビニとか飲食店とかとにかく激しい。
デジタル化とかではなくDX化。紙がデジタルに変わったのではな
仕組みそのものが刷新。運送業もこれから一気に変わるでしょうね
で、この12月に入って体験している業界は、まだそこまで人手不
なっていない業界。ここが中途半端というか、人材難で採用が難し
なっているようで明らかにサービスレベルが劣化している。
ただ、そこまで切迫していないから今後も変わっていくのが遅れる
だろうな。ということを実感しています。
人は必要になれば、やらざるを得なくなれば、やっとそこで頭を使
変えていくことができるんですね。
ということで、やっぱり仕組みとシステム化。
これはマネジメントと同じですね。個人に依存しないことがが人口
日本が生きる道でしょうね。人に負荷をかけずに楽に楽しく働ける
していきましょう!
【今週の1冊】
「沈黙」
1966年 遠藤周作 著
初遠藤周作かもしれません。「海と毒薬」も読んでいない。
こんなに本を読んでいるのに読んだことがない作家がまだまだ
たくさんいることはとても幸せ。これからいくらでも新しい世界と
出会うことができますから。
で、沈黙は隠れキリシタンの物語で、ある一つの視点から見たら
こういう捉え方もあるんだな。ということがわかる。
ただ、エンターテイメント色が弱く、史実的に書かれているのは
なんだかな。という感想。メッセージ性が強くなると、登場人物の
掘り下げ方が浅くなってしまうのかな。
何か見えないものを信じるということの、怖さや強さは
とてもよく伝わってきました。私は何を信じているんだろう。
ちょっっとしたことの無言の圧力
2023年もいよいよ年の瀬。
ですが、暖かい日が続いて師走感が出ないですね。
木枯らしにコートの襟を立てて、かじかんだ手で熱い缶コーヒーを
手のひらで転がす。なんていつの時代の話でしょう。
最近ちょっと感じることがあってもっと発信力を高めていかないと
いけないなあと考えています。
頭の中で考えていても、発信しないと伝わらないですからね。
人の心の中を察してくれるなんて超能力は誰も持っていません。
そんなことを感じた出来事がいくつか続いたのです。
あ、これは言わないといけないな。とか、すぐに動き出さないと
いけないな。という瞬間に感じる無言の圧力。
「わかってるよな」みたいな表情、視線で、
言っちゃいけない雰囲気を作る。時には、関係ない言葉で
さりげなく伝えようとしていることもあるのですが、
まあ、「わかっているよな。誰も言うなよ」と言う圧力。
多くの人はそんな圧力に負けてしまいますよね。
だって言ったり動いたりしたらめんどくさいもん。
と言うことで、今年も平穏無事に年末を迎えましょう。
ではいけないよね。だって聞いてしまった以上、
何もしなかったら同罪ですから。
ここまで書いて、とても重大なことを知ってしまったような
感じになっていますが、実はそうではなくその中身は、
ほんの些細なこと。このほんの些細なちょっとしたことを
黙ってスルーするかしないかの差は大きいのです。
本当に重大なことが起こったとき、どちらのクセがついて
いるかで行動が変わりますよね。
少しでも動く人が増えるように、私もも少し発信力を
高めていこうかなと。
次回は26日の予定ですが、今年は少し早い冬休みを
予定していて、これが年内最後のメルマガになります。
みなさま今年も読んでいただきありがとうございました。
良い年をお迎えください。
【今週の1冊】
「エミリー」
2005年 嶽本野ばら 著 集英社文庫
初読み作家が続きます。巻末の解説が綿谷りさ。それだけで期待
できました。そして期待通りの読み応え。中高生の時のなんとも
言えない感覚や気持ち。まさに思春期なんだけれども。そんな気持
思い出させてくれました。自分のことではなくて空想の世界ですけ
やっぱ、中高生時代を東京育ったら感性変わるよね。
原宿とかラフォーレなんてテレビの中の世界だし、自分が中高生の
その存在すら知らなかったですから。
ということで、東京に住んでもうかなり長いけど、行き慣れないオ
街に行くと、いまだにおのぼりさん状態で、アウェイ感半端ない。
次は下妻物語を読んで映画も見よう。
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