時代が変わる瞬間/2022年12月

今、そこにあるヒント

時代が変わる瞬間

ちょっと訳があって、メルマガを休止していました。そんな時があってもいいかなと
思いながら、何気に再開です。またこれから週一のペースに戻していきます。

さて、時代はゆっくり、少しずつ変わっていきます。
気がつくと大きく変わっている。そして一度変わるともう二度と元には戻らない。
歴史の流れは一方通行なのです。
その変化は一律ではなく、長い歴史を見ると数年で変わってしまう特異点(時期)がある。
例えば働き方改革。このテーマは何度も書いていますが、コロナ禍で一般的になった、
テレワークにリモート勤務。これは元に戻らない。この働き方のメリット、生産性の高さを
多くの人が知ってしまった今。やっぱり仕事は対面でないと。と無理やり全くすべて
元に戻そうとしたら大きな摩擦を生むことになってしまうでしょう
大きな流れに逆らうことはことになるのだから。

そして、まさに今直面しているのがテレビ(放送)や新聞のあり方
日中、全くテレビを見なくなってどのくらいでしょうか。新聞を読まなくなって
どのくらいたつでしょうか。テレビも新聞も10年以上私の中では必要ではなくなって
いました。その中で唯一テレビの存在が必要だったのが、スポーツの生中継。
ライブで見せてくれる存在は他にありませんでしたからね。そういうことで、今までの
テレビ放送は緩やかに終焉を迎えつつあったのに、今回とどめを刺されましたね。
そう、ワールドカップ全試合、生中継に加えてアーカイブ放送しているAbemaの出現。
日本代表戦だけででなく、同時刻に行われている試合を好きなデバイスで見ることが
できる衝撃。テレビという受像機がなくてもスマホ、タブレットがあればどこからでも
何台からでも、そしてアーカイブがあるのでいつでも見ることができる。
一度この体験をしてしまうと、今までのテレビ放送に戻ることは難しく感じます。
ただ、これもそもそも大きな流れがテレビの終焉に向かっていたから?

社会のいろんなことが同時に動いています。流れています。
さあ、どうせ変わるならその先端にいて失敗という痛みを感じながらでも流れを作って
いきたいものですね。

【今週の1冊】

「多様性の科学」
2021年 ディスカヴァー・トゥエンティワン
マシュー・サイド著

最近増えてきている研修のテーマがこれ
「ダイバーシティ」あるいは「ダイバーシティ&インクルージョン
数年前までのテーマであった「女性活躍推進」とは明らかに内容が異なり、
日本企業の多くが本気に変革していこうとしているエネルギーを感じます。
そんな意識でこの本を読むと、内容がとてもスッと入ってきます。
ビジネス本を読む時の大事なポイントは「違和感」だと思っているので、
まだ読み込みが足りないのかもしれません。自分に都合がいい言葉だけを
追っているのかもしれません。
ということで、すぐにもう一度熟読してみます。違和感を感じたら成功。

心と体、そして思考。

考える時って、頭だけを使っているのか、それも身
使っているのか。そんなこを考えてどのくらいだろう。
意識してを動かして、五感で感じるこを大事にするこ
思考が変わってくるのでしょうか。
12月に入って朝の身が引き締まる冷んやりした空気の中で
朝の光を浴びる、夏のモワッした空気刺すような光で
頭の中で浮かんでくるこは、やっぱり違うよね。感じます。
どっちがいい悪いではなく、その違い。

いうこで、身五感で季節を感じるこの面白さを
から楽しんでいます。
同じ場所でもこんなに感じるこが違うのだから、違う場所なら
もっ違うよね。そうだ、旅に出よう!

【今週の1冊】

日本文化の核「ジャパン・スタイル」を読み解く
2020年  松岡正剛 著 講談社現代新書

日本文化を深く理解する。いうより、一通りさらっなぞりなが
その真髄を解き明かしていく。いう作り。
日本人的な感覚、不思議な文化や宗教観を俯瞰して見るこができ
面白い。松岡正剛なのでもっ難しく手強いかな思って読み始めたら
するする読めてしまう。これが書き手の深い知識考察の賜物
なんでしょうね。小難しく書くこはいくらでもできるのに、そうではなく
平易にわかりやすく書くって実は難しい。
研修で話しているこ、伝えているこが受講生にわかりやすく
すんなり入っているのだろうか。自分のこを深く見つめ直し
しまいました。

やっぱり働き方改革よね

今年もいよいよあと10日。ということは今年のメルマガは
あと2回。年末年始のメルマガで2022年を少し振り返ってみます。

その1回目は久しぶりにコロナ禍での働き、仕事の進めの変化
研修のやりが変わってきことはこれまでも何回書いていますが、
オンラインだらできる複数回の研修のシリーズ化はとても効果が高い。
研修間のインターバルで実践期間がありますらね。
で、実はこれは効果が高いだけでなく、差が開く要因にもなってい
ことも事実。実践し人は大きく伸びるけれども実践しない人、
実践しフリをする人は変化がない。で、これは企業の差でもあることも
一つの事実。実践することが当り前になっている会社がある
強制力を働せないと実践しない人が普通の会社。企業体質ってこんな
ところにも現れてくるものなのです。

これと同じような差を感じるのが、多様な働きを試行錯誤して、
ノウハウを蓄積している会社とそうでない会社。
この2年でとても大きな違いが生まれています。
多様な働きが実現できている会社は、時代の流れを敏感に感じて
新しいことを取り入れて、変化を先取りしている。

そんな新しい働きに助けられ11月。世の中が今までの働き
ままだっら、今頃仕事できていなもしれないと思うと
怖いですね。

【今週の1冊】

「頼朝と義時」武家政権の誕生
2021年 呉座勇一 著   講談社現代新書

鎌倉殿の13人。終わってしまいまし。まだ余韻に浸っています
その12月18日はなスリリングな1日でしね。
尼御台の啜り泣きで1日は終わらず、ABEMA一択のワールドカップで
本田さんの解説で見るアルゼンチンとフランスの壮絶な試合の合間
読んでいのですが、大きな時の流れに逆らえない人の業。
歴史上の人物も今を生きている人(もちろん自分も含めて)もみん
初めての人生をいに生きていくのに精一杯なんだということが
染み渡ります。
ということでやっぱり人生楽しまないといけませんね。

体験の幅を広げる

今年最後の配信になるので、先週の続きで今年の振り返り的なことの続き。
今年は予期せぬ体験で感じること学べることが本当にたくさんありました。
自ら意図して体験するのと、否応無しに体験させられるのは全然違いますね。
まず心の準備ができていない。
だからこそ、逆に今までの心のありようがそのまま出てくる。
まさに自分が試されてる感じ。
そんな体験をすることで、
そのような状況に置かれている人の気持ちも初めてわかりました。
あー、今まで自分はどんなに無知だったんだろうと反省。
世の中体験しないとわからないだらけですね。
ただ、その一度だけの体験で全てわかった気になることも危険。
大事なことは体験をいかに昇華して普遍的なものにすることができるのかですよね。
一度の体験が強烈であればあるほどそうなりがちなので要注意。

まぁ、どんな形であれ体験から学ぶことはたくさんなりますね。
予期せぬことは自ら進んで体験することはできないので、
これからも何か初めてのことや、新しいことが目の前にきたらまずはやってみる。
掴んでみようと。
そして来年はそれでうまくいかなったことをたくさん語れるようにしたいですね。

ともあれ今年もあと1週間。
楽しい年の瀬でありますように。

【今週の1冊】

村上海賊の娘

2015年 和田竜 著 新潮社

今年最後に本当にいい本に出会いました。だから読書は面白い。
圧倒的な下調べと史実をベースにしたフィクションで
血湧き肉躍る文章力。4巻という長編なのですが、
もう特に3巻の半ばからは一気に畳み掛ける展開。
いろいろあって読み始めから2ヶ月くらいかかったのですが
最後の半分は3日で一気に。
登場人物一人ひとりに感情移入しつつ、
景(海賊の娘)がもう目の前で踊り狂う姿が浮かびあがる。
映像化して欲しいけど見たくない。中途半端な予算で
作って欲しくないし。
しっかり作れば同じ海賊映画のパイレーツオブカリビアン以上になるでしょうね。
ともかく、もう年末にとってもとってもいい本に出会えてよかった

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