時代は緩やかに、しかし確実に変化する/2023年7月

今、そこにあるヒント

時代は緩やかに、しかし確実に変化する

時間があれば、いや、時間を作ってでも
毎週、新しい場所に行ったり新しい経験をしようと心がけています
ということで、先週は初めてのレストランに行き、
ちょっとあるビルに登ったり、何度も近くは歩いているのに
寄ったことがなかった施設に行ってみたりしましたが、
やはり体で感じる刺激に優るものはありませんね。

なんというか、その場所で感じる光、風、空気、匂いは
五感を刺激して、しっかり記憶に残り、それが昔の経験と
繋がって、新しいモノを生み出していく。
変化って面白いですよね。
そう、時代は確実に変化していっています。

世の中、そんな変化に溢れている。
と、思うと立ち止まっている訳にはいきませんね。
出歩いて、発信して周りのことに
もっと刺激を与えていきたいものですね。

【今週の1冊】

「ビジョナリーカンパニーZERO」
2021年 ジム・コリンズ 著
土方奈美 訳 日経BP社

「ビジョナリーカンパニー」の初版は1994年。初読の時の
衝撃は今でも覚えています。大袈裟でなく。それからなんと29年
30年ひと昔、ひと世代超えたからこの本の重みが増してきた気がします。
長く読み継がれてきた本には意味がありますね。

今だからこそ読むべき。そう思います。

こんな本が日本から出版されないかな。

 潮目が変わる

今週から東京タワーのライトアップも夏バージョン。
爽やかな赤と白のツートンカラーでなんとも涼しげ。
冬バージョンの鮮やかなオレンジも大好きなのですが、
徐々にではなく、ある日突然変わるのが潔い。

世の中も潮目が変わってきているように感じます。
もちろん、ある日突然1日で変わることはありませんが、
数年かけてではなく、半年とかそのくらいの短い期間で。

ということで、ぐいぐいと前に出ていく世の中になってきました。
平成の30年間は、経済的には失われた30年とも言われていましたが、
よく考えるとビジネス人生のほぼ全てが失われていた訳で、、、。
いや、失われてなんかなくて実り大きかったなと思うのですが、
それはさておき、これから数年は一気に拡大していく予感で
ワクワクが止まらないのです。

さあ、何しよう!

今週の1冊】

「成瀬は天下を取りにいく」
2023年 宮島未奈 著  新潮社

読み始めから読み終わりまで、ずっとニヤニヤしながら
口元が「うふふ」となったりしていたと思う。
近くで誰かが見ていたら気持ち悪かっただろうな。
滋賀出身でも膳所にも行ったことがないけれど、
成瀬のような同級生は近くにいなかったけれど、
2時間どっぷりこの世界にハマってしまった。
映画化しやすい小説だけど、もう映画化の動きはあるかも
しれないけれど、しばらく待って欲しい。
私の頭の成瀬あかりに自由に動いて欲しい。
ということで、続編、続々編早く書いてください。宮島さん。

西武百貨店の雰囲気、匂い、わかるなあ。
照明?レイアウト?なんだろう。

設定温度は何度が適正?

夏本番!夏の3連休は夏祭りと海水浴日和。
本格的な夏がやってきました。そんな夏になると
聞こえてくるのが蝉の声とエアコンの設定温度に関する質問。

「エアコンの設定温度は何度がいいのでしょうか?』

その答えは、状況による。

外気温によっても違うし、部屋の広さによっても違うし、
そもそも、快適な温度は人によって違う。それをなぜ聞くのか。
数年前、なぜかエアコンの設定温度は28度にしましょう。
という動きがありました。そこで、何も考えない会社、
何も考えない人はエアコンの設定温度を28度の設定。
その結果、暑すぎで業務の効率が落ちてしまった自治体が
ありました。温室のような場所にATMがあった銀行に
行かなくなり取引を縮小した人もいました。(私です)

全てのことは、まず自分で考えよう。
誰かに判断を委ねることをやめましょう。
「マスクはした方がいいですか」
「何分前に行ったらいいですか」
「・・・は持って行った方がいいですか」
などなど、なぜ、誰かに判断を委ねるのですか。

リモートワークの良さの一つがそこにあります。
疲れたらちょっと休んだり、昼寝をしたり。
そして、最高のパフォーマンスを発揮することができるから。
自分で判断して、決断した結果の責任は自分で引き受ける。

ちなみに外がとっても暑い日は、エアコンの設定を低めにして、
ちょっと暖かい服を着るのが私にとっては一番快適な環境です。

【今週の1冊】

「君の膵臓をたべたい」
2015年 住野よる 著 双葉文庫

この映画が大好き。福岡旅行の太宰府天満宮やシーホークホテル。
こんな高校生活があったら。どうだったんだろう?
ということで、映画が先で、原作を今から読んでみた。

小説を読んでいても全て映画のシーンが重なる。
俳優が頭の中で語り出す。ということでほぼ映画通り。
(原作通りの映画)だったのですが、なぜか最後は号泣。
結末知ってるのに。どうなるかわかってるのに。

まだまだこんなに涙が出る自分が嬉しくなってしまいましたよ。

 人は弱い。なんと弱い存在なのか

また悲しい事件が起こっていますね。ビッグモーター。

東芝、日野自動車、スルガ銀行、三菱自動車にタカタに東洋ゴム。
検査偽装に不正会計。無くなる気配がありません。
その際追及されるのが、経営陣の責任。
もちろん経営に問題があります。しかし、そこであまり取り上げ
られることはないのですが、やってしまう現場の社員にも大いに
問題がある。
どうしてやってしまうのか。犯罪に手を染めてしまうのか。
ビッグモーターで顧客から預かった車を傷つけたのは、現場の社員
実行犯です。上からの指図には逆らえないのか、悪いことだという
感覚が麻痺してしまうのか。
人は弱いのです。ナチスのアイヒマンがそれを物語っています。
だからこそ、そうならないようなルールや仕組み必要だし、
その状況から逃れることができるよう、その社会だけに依存しなくても
生きていけるような実力をつけていくことが必要なのです。
もちろん、相互支援の仕組みを。

今回のビッグモーターの事件は、その状況をわかっていた、
あるいはこの状況を作り出した損害保険会社は共謀共同正犯、
ビッグモーターがこのような会社であることがわかっていて
CMを流し続けたマスコミも同じくらいの責任がある。

人は弱いのです。

【今週の1冊】

「火車」
1992年 宮部みゆき 著 双葉社

宮部みゆき、久しぶりに読んでみました。
「理由」「模倣犯」は新刊の時に読んだので、20年以上
読んでいなかったことになるのですね。
と言うことで久しぶりの宮部みゆきの世界は良かった。
高村薫のマークスの山が1993年。この時期は、
サラ金、カード破産が社会問題になっていたことがわかります。
そして、火車で書かれているのは、他人になりすます犯罪。
これって、マイナンバー制度、マイナカードが使われるようになる
成り立たない犯罪。戸籍と健康保険、雇用保険が連携していないか
できること。
マイナンバー制度、マイナカードが浸透したら、火車のような
小説が書けなくなります。新たなトリックに期待です。

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