自由とは
2024年も後半戦に入りました。早いなあ。
いや待て、2024年ということは21世紀になってから25年、
と思ってしまったのですが、21世紀は2001年からなので、四
まだ少しありました。まあ、ほぼ四半世紀ですが。
時代は加速度的に変わったいく、、、。今は混沌の時代変化の時代
VUCAの時代。実はこの表現好きじゃない。いつの時代もその渦
大きな変化の波に飲まれているし、過去を振り返った時に、昔は変
小さかったと感じるだけだから。
ということで、そんな時代で考える「自由とは」
来週は都知事選が終わっている訳ですが、その都知事選。
立候補者が56人でてポスターの掲示板が足りなくなったり、
今までなら考えられないようなポスターが貼られたり、
候補者でなない人に販売して同じポスターを何枚も貼ったり、
政見放送では好き勝手話をしたりで、法の目をかいくぐって
自由を履き違えている人が多くて辟易していたのですが、
ちょ待てよ。という思いが。
こうゆう自由が許される社会は、行動や思想を制限されたり、
嫌なものを排除されたりする社会よりまだ全然マシじゃないかと。
人を傷つけたり、嫌な思いをさせるのも限度があるから、
法に触れなければなんでも自由じゃん。では決してないけれど。
今の自分には訳わからんと思う人が立候補して好きなことが言える
社会の方がいいかもしれない。
ほとんど新聞テレビを見ないので、立候補者の情報はネット経由で
それはそれでバイアスがかかっていることは承知の上ですが、
その訳わからん候補者の話をYouTubeで聞くと結構うなづけ
ことも多く、世の中のことをしっかりと考えている人が
多かったりするんですよね。
判断するのは自分。その手前の情報や主張は自由に発信できる
社会であり続けて欲しいな。
【今週の1冊】
「流転の海(第一部)」
宮本輝 著
1982年 新潮文庫
生きるエネルギーが沸々と湧き上がってきました。
「青が散る」の大阪の学生の話もですが、どこがうまいのかな。
情景が頭の中に思い浮かび、その空気の中で主人公が生々しく
語り出す。痛みも熱も冷ややかさも嬉しさが共鳴する。
まだまだ読まないといけない本はたくさんあるんですねえ。
流転の海、9部作まであるので楽しみが増えました。
これから熊吾はどんな人生を作っていくんだろう。
型にはまる
【今週の1冊】
「陰陽師」
夢枕獏 著
1991年 文春文庫
暑い夏には怪談。
ということで遡ること1,100年前の怨霊と鬼、物怪の話。
裾野を広げる。参加者を増やす
梅雨、明けませんでした。まだまだ湿っぽい天気が続きます。
そして、世界では大きな事件が。
危機一髪。まさに紙一重で命を失うことはありませんでしたが、
テロや暴力は決して許されるものではありません。
どんなに主義主張が異なっても討論、議論を繰り返していく。
一方、話せばわかるなんてこともないでしょう。
どんなに腹を割って話してもみんなが分かり合えることは難しい。
それでも諦めずに時間をかけても繰り返していくこと。
その結果全員が納得いく結果が得られなかったとしても。
そんな民主主義のための大事な制度の一つが選挙。そして今回の都
今までは選挙が終わって数日もすれば、ニュースバリューも無くな
目にすることも少なくなっていましたが、今回は少し様相が違いま
様々な立候補者のことが選挙後にも語られています。
これも候補者が56人という大人数だった成果でしょう。
人数が多いとイロモノ的な人が紛れ込んだとしても、
(そのように感じられても)数が多いと磨かれていくし、
全体のレベルが上がっていく。参加者の人数って大事。
大谷が全国の小学生にグローブを送ったのもそんな思いだろうし、
Jリーグの理念も全国にクラブチームを作って地方から活性化し、
サッカー人口を増やしていく。
裾野を広げた世界で健全な競争が行われてより洗練されていく。
そして成熟し、衰退し、新しいものに生まれ変わっていく。
そんな健全な新陳代謝のために、裾野を広げて参加者を増やすこと
必要なプロセスですよね。
【今週の1冊】
「黒い雨」
井伏鱒二 著
1966年 新潮社
1945年8月6日から8月15日までの広島での出来事が生々し
綴られた日記形式の文章。
ノンフィクションなのか小説なのか、読んでいてとても曖昧
なのですが、読み進めていくうちに原爆の恐ろしさが少しづつ
そして深く染み込んでくるだけでなく、人の強さ、日本人の生き様
伝わってきます。
多くの人が亡くなり、傷つき、生死を彷徨い、そして命を落とす。
なんな中でも規律を守り、死者を弔う気持ちを失わずに、
淡々、しかし感情も失わずに強く生きていく。
文章を通して光と影、風、匂い、温度、空気が再現されるのです。
小説ってすごいな
なぜそう考えるのか、そう思うのか
最近新幹線の運休増えてきたような気がしませんか。
実態はどうなのかなと調べてみたのですが、情報をすぐに見つける
できず断念。検索能力が落ちています。これではダメですね。
ところで、最近Google検索はレコメンド機能が働きすぎて広
なかなか知りたい情報にたどりつかない。そんな感じがします。
そんなことを言っても誰も助けてくれないので、
自分自身の検索スキルを上げるしかないですよね。
システムのアルゴリズムを理解して検索ワードを変えてみたり、
Google検索以外にもYouTubeやインスタ、その他のS
chat GPTに意見を聞いたり、検索能力をアップデートさせなきゃ。
最近、「アンコンシャスバイアス」って言葉よく聞きますよね。
無意識、無自覚の偏見。悪気はなくても、良かれと思って言ったこ
やったことも偏見入っていませんか。という感じで。
そこで、研修の登場なのですが、その前にはっきりさせておかない
ことがあるのです。
それは、なぜそう考えるのか、そう思うのか、そのような判断をし
その理由と背景を明らかにすること。です。
偏見は誰にでもあります。だってみんな違う人生を歩んでいるので
影響を受けた人や本も違うし、経験も異なるし、経験から受ける印
そんな中での判断は人それぞれなので、Aさんからみたら偏見でも
Bさんからみたら偏見でもなんでもないこともある。
人によって違うから偏見あってもいいよね。ということではなく、
その背景を知ることで、理解を深めていきましょう。ということ。
例えば、女性の管理職昇進に後ろ向きの既存管理職も、ただの偏見
そのような判断をしてしまう理由が必ずあるのです。それを知ろう
意識を変えようとしても変えることはできません。
なぜそう考えるのか、そう思うのか、その判断をするのか。
意見が異なる人と合意を得るためには、相手の背景を知るだけでな
自分自身の思考の背景を深掘りすることがまず必要。
自分の当たり前は、自分の経験の積み重ねの結果ですからね。
【今週の1冊】
「新しいリーダーの教科書」
今井千尋 著
2024年 あさ出版
ご存知のように、ビジネス書はほとんど読まない主義ですが、
縁あって読んでみたらなかなか良いではありませんか。
実践に基づいているからかなり納得できる。
それでも感じたことは、自分の主張とか考えていることと
同じ、あるいは近いといい本だと思うし、異なることが書いてある
それは違う、間違っている。となってしまうのは危険だなと。
異なる主張こそ学びがある。そのためには書いてあることの
元になっている背景の思想やどんな体験をしてきた人なのか、
どんな文脈でこの一言が書かれたのか。そこまで深掘りすれば
ビジネス書も学びがたくさんあるのかな。
チーム作りのあり方
「ゴリオ爺さん」
バルザック 著
1835年
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