変化はある日突然/2025年5月

今、そこにあるヒント
@品川

変化はある日突然

飛び石GWでメルマガも少し間が空きました。
さて、今週からペースを戻していきますね。
そんなGWは飲み会がいくつかあり、それぞれ違うメンバーと
様々な雰囲気のお店で楽しんだのですが、そこには一つ共通点が。
都心のお店は全てQRオーダーシステムになっていたのです。
自分のスマホを使ってQRコードを読み取ってオーダーする方式。
そこそこの高級店も含めて一気に変わりましたね。
ただ、地方に行くとまだ少ない。こんなところにも地方格差を感じてしまいます。
さて、仕事のやり方も一気に変わる気配が。
仕事で生成AIを使っているか、研修の時によく聞くのですが、
2年前の新人研修では使っている人はごく少数。1年前はまだ20%くらい。
それが今年は一気に150%くらいに躍進!なぜ100%超えかというと、
目的に合わせて異なる生成AIを使っているから。1年で時代は変わりました。
これから何が変わるんでしょうか。
様々な変化、トライアンドエラー結果がまとまって、一気に変わる。
未来予測はできませんが、数年後には車の自動運転が当たり前に
なっているんでしょうね。
【今週の1冊】
「海と毒薬」
1957年 遠藤周作 著 新潮文庫
「深い河」
1993年 遠藤周作 著 新潮文庫
遠藤周作を続けて読んでみた。海と毒薬は、太平洋戦争末期に行われた
九大医学部の生体解剖事件がベースになっている。
集団心理の怖さがよくわかる。人って自分の自由意志で判断し、動いているようで
実は周りの環境の影響を強く受けているし、今の状態を変えることができない、
あるいは今の状態が良いと思い込むバイアスが強いんだよね。
だから幸せを感じることができると思うのです。
で、「深い河」数年前に読んでいるのですが、読み込みが浅かったように
感じていたので、続けて読んでいました。
「海と毒薬」は遠藤周作が30代半ば、「深い河」は70歳の作品。
こうやって比べるとよくわかる。30歳代の文章は瑞々しくて、
登場人物の個性が浮き上がっている。歳を重ねても感性を失わないって難しいね。
ということでそろそろ村上春樹の新作出ないかな。
70代後半の村上春樹の長編を読んでみたい。

五感は力

4月は新人研修が続き体力消耗、、。それではいけません。
が、そのせいでGWは風邪をひいてしまいました。
というか、4月の後半から多分風邪をひいていたのを
気力で誤魔化していたのが、休みに入ったとたん
一気に出てきてしまいました。そういうものです。体は不思議。
心と体、そして気力は間違いなく繋がっていますよね。
ということで先週は生成AIの進化の凄さに触れましたが、
まだまだ追いつけないのはこの領域だと思うのです。
人は身体を持っていて、その感覚から思考できるという力。
熱い冷たい、暑い寒い、痛い心地いい、美味しい美味しくない
そして匂い。体が感じて心に繋がって思考する。
風邪をひいて一番辛かったのが、匂いを感じなくなったこと。
コロナに罹った時もそうだったのですが、匂いを感じなくなると
食事がまずい、目に入るものがモノクロになって、周囲の声にも
関心がなくなる。と辛いことだらけ。
チャットGPTには、この感覚わからないはずだから、
まだまだ人間にできることはたくさんあるはずですよね。
と思って聞いてみたら。想像以上の答えが返ってきました。
五感を補う言葉を持っている。
近い将来、採用する時に「どんなAIのバディがいるか」
が基準になりそうです。
【今週の1冊】
 
「ラバー・ソウル」
2014年 井上夢人 著 講談社文庫
 文庫本で680ページぎっしり。なぜ1冊?上下分冊でいいじゃん。
その方が持ちやすいし。と最初は分厚いページに躊躇したのですが、
グイグイ引き込まれてあっと言う間に300ページ。
これはドンデン返しあるパターンだよね。と思いながらそのまま最後まで
土日はこれにハマりました。
ビートルズのアルバム、ラバーソウルの曲順に物語が進行。
ドライブマイカーに始まり、ノルウェーの森、、と頭の中では
勝手に村上春樹の世界ともリンクしつつこの世界に没頭。
と言うことで充実した土日を過ごせました。
小説って本当にいいですね。

管理職は面白い

新人研修のシーズンが終わって5月は管理職研修ラッシュ。
初々しいメンバーから年齢が引き上がって疲れるなあと思いきや、
新しいことにチャレンジしている管理職の人たちと出会って、
溌剌さとか勢いって年齢じゃないことを思い知らされました。
 
管理職って面白い役割ですよね。組織の力を使って、メンバーの能力を高め
ベクトルを合わせていけば、自分がやりたいことができるんですから。
一人では決してできないこともみんなの力を使えば願いは叶う。
思いを伝えて担当を振り分けて、様々なチャレンジを促せば、人は動き出し、
失敗してもそれは次の糧になるし、成功すればみんなで喜びあえて嬉しさも倍増。
そして次の目標に向かってみんなが動き出して、さらに世界が広がっていく感じ。
 
これは面白い。とても面白い。
 
管理職は責任だけ重くなって大変とか、自分の時間がなくなるから
なりたい人が少ないという話を聞くし、それも事実だけれども、
実はとてももったいない。やり方次第でこんなにもやりがいがあって
楽しい仕事はないんだよ。
と、これまで出会った上司を思い出してみたら、みんな好き勝手に
楽しくやっていて、メンバーだった時にはそれに乗せられていたなあ。
そのおかげで楽しく仕事ができるようになって感謝です。
 
【今週の1冊】
 
「孤宿の人」
2009年 宮部みゆき 著 新潮文庫
 
宮部みゆきは好きな女流作家三傑の一人なのですが、
(あと二人は、高村薫と山崎豊子)ここに書くのはもしかして
初めてかも。
久しぶりの宮部みゆきは「孤宿の人」 しっかり文庫本2分冊。
上巻490ページ 、下巻520ページ。読み応えたっぷり。
物語に入り込んでからは、部屋で電車の中で入浴中までも本を離さ
一気に読み進み、最後はベランダで号泣。
登場人物一人ひとりが魅力的なんだよなあ。時代も生き様も違うのに
こんな人いるよなあ。自分だったらどうするかあ。と自分の世界が
できたところで、あの結末。そりゃ泣くよね。
好きなレベルが一段階引き上がりました。

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