アナログ回帰あるよね/2026年2月

今、そこにあるヒント
@横浜山手

アナログ回帰あるよね

本はアナログ(物体としての書籍)派です。
一度Kindleを買ってデジタル書籍を経験しましたが、読んでいても集中できず
本の世界に没頭できなかったのであえなく脱落。仕事に関するモノは
ペーパーじゃなくても大丈夫なのになぜなんでしょうね。
映画は本のようにアナログでは楽しめないけれど、最近考えているのは、
何度も見たい映画はDVDを買っておいた方がいいのかなということ。
サブスクでいくらでも見ることはできても配信停止になったらその瞬間アウト。
まあ、そんなことはないとは思うけれど、手元にあった方がいいかも。
そして旅。
世界中、日本のあちらこちらの映像は旅系YouTubeはいくらでもあるけれど
自分の足で歩いた体感には全然叶わない。ですよね。
ここにもよく書いていますが、空気感や匂いや光、、、。
視覚情報や聴覚情報だけでは得られない体全体で感じるものが好き
世の中一気にAI化!みたいになっているけれどそれは単なるツール
でしかなく、アナログの感覚を重視する方向に進んでいるような気がする。
だって、モノを買う時って結局「これ欲しいな」っていう感覚だからね。
【今週の1冊】
「カラマーゾフの兄弟」1880年 ドストエフスキー 著
やっと2回目読了。1度目は読み終えた充実感。そして2回目の今回は、
ちょっと理解が深まったかな。とにかく面白い。今年中にもう一度。
難解とか高尚と言われることが多いのですが、決してそうではありません。
登場人物一人ひとりの個性が際立っていて、どこにでもいそうな、
けれどの身近にいたら厄介な人たちが生き様を晒し、ドロドロになりながら
生き抜く物語。その真ん中にはキリスト教の教えがあり、信じる神がいるけれど
時のはそんなこと関係なく、金と酒と女に溺れ、男を翻弄し、貧しさの中で
威厳を保ちロシアの大地に根をはって生きていく。
1880年。まだ電気は普及していなかったはず。ドストエフスキーは蝋燭のあかりと
寒さの中でこの長編を書いたのかと想像すると凄まじい生命力を感じます。
「罪と罰」そして「カラマーゾフの兄弟」の勢いで、「悪霊」に挑戦します。

自分の居場所を作る

週末は大寒すぎてからの大雪。久しぶりにコンコンと降る雪を見て、
公園に行って雪だるまを作りたくなってしまいました。
ちなみに大寒って特定の日にちではなく期間のことなのですね。
今年は1月20日から2月3日までの15日間。
さて、そんな1年で最も寒い中の話題は選挙でしたが、私が熱くなって
いたのは新入社員のフォロー研修。4月に出会って10ヶ月。毎年その間の
成長がとても楽しみなのです。
たった10ヶ月で顔つきも行動も発言もそして考え方も、立派な社会人に
変わっているのですから。
その中でも成長著しい人の特徴は、職場の中にしっかりと自分の居場所を
見つけている人。思ったことを素直の言えて受け止めてくれる関係。
仕事のことでアドバイスくれたり注意してくれる先輩がいる環境。
職場によっては、すぐ上の先輩が10歳20歳離れていて、友達のようには
いかないけれど、可愛がられる存在になれていると強い。
安心して自分で居られる場所があると、ちょっとしたチャレンジが
できるし、それに応援してくれたり、失敗してもフォローしてくれる。
そんな場所があるといいよね。
それは職場じゃなくても、友だちでも趣味の仲間でももちろんOK.
複数あると尚よし!
ということで、自分も誰かの居場所になれたらいいな。
【今週の1冊】
「忘れられた巨人」 2017年 カズオ・イシグロ著
「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」に続き、「忘れられた巨人」も2回目。
読んだ記憶はあるものの内容は全く覚えていなかったので再読。一度目は
ファンタジー的な内容に馴染めなかったのかな。得体の知れない巨人が
登場してそれに勇敢に立ち向かう勇者が立ち向かう話ではなく、
今の自分や生きている社会に影響を与えている隠された巨人って一
何だろうと考えてみると体のしんがゾクっとする感覚になる。
当たり前の世界をもっと深く、そして俯瞰してみるクセをつけていかないと

暗黙知の強さ

組織の強さは暗黙知にある。
組織の構成員一人ひとりが持っている経験、知恵、ノウハウなどを
暗黙知から形式知にしてみんなで共有すれば全員のレベルが上がる
そのためにどうしたらいいのか(ナレッジマネジメント)が語られる
ことが多いのですが、実はそこに大きな落とし穴があるのです。
暗黙知を形式知にする際に、実に大事な本質的な部分が抜け落ちてしまう、
漏れてしまうのです。
10数年前にある企業の仕組みを整理して社内に展開する研修をやっていた時、
競合企業から、「その研修をうちにもやって欲しい」と相談がありました。
その相談を研修をやっている企業に伝えたところ、「もちろんOK!どんどん
やってください。」との答えが返ってきました。本質的なところは言葉に
できないし、数値化できないところにあって、それがうちの強みだから
形にできるものは遠慮なくオープンにしていいですよ。とのこと。
これがナレッジマネジメントの罠なのです。
暗黙知の伝承には時間がかかります。それを時間を短縮して得ようとしても
それは表面的なところだけ(もしかして灰汁?)だったり、搾りかす
だったりして大事なところは真似できない。
ということで、ローマは1日にしてならず。人材育成は時間をかけて地道に。
ですね。
【今週の1冊】
「百年の孤独」 1967年 ガブリエル・ガルシア=マルケス 著
             鼓直  訳
        2024年 文庫化 新潮文庫
ずっと読みたかったけれど読むのをためらっていた本。難解そうで
理解できる自信がなく読まずにいましたが、読んで正解でした。
理解できませんでしたが。
小説の醍醐味はその世界に没入できることなのですが、スタートはOK。
すんなりとこの南米の世界に入り込めました。が、そこからが厄介。
北回帰線のように取り止めの無い流れの描写かと思えば、比喩的な
表現がそこかしこに現れ、それが比喩でなかったりして混乱すると、
死んだはずの人が普通に蘇ったり、孫に同じ名前つけたりなんやかやと
混乱の極み。とはいっても間違いなく名作でしょう。なので、
最低あと2回は読みます。あと3回くらい読んで半分理解できるかな。
いや、理解しようと思って読む本ではなさそう。
こういう本が日本語で読めるのはすごいことだと思うので、
翻訳者と出版社に感謝です。最近イギリスで日本の小説家の翻訳本が
大ブームと聞いているのですが、それも英語に翻訳する翻訳者のおかげ。
いい作品と翻訳者、出版社とコーディネーター。そういう人たちの努力と
層の厚さに感謝です。

目的を伝えたらやり方は任せる方がいいんだよ

「任せるよ」と言いながら、やり方まで口出ししてしまう。
こんなことない?
部下のためを思って仕事を任せる。けど、やり方を見ていると自分のやり方と違うと
なんか違和感。ハラハラ。そう思ってしまう気持ちはわかる。
でもそれは、任せていない。
本当に必要なのは「目的の共有」と「ゴール設定」。何のためか、どこを目指すのか。どこまでが最低ラインで、どこからが挑戦なのか。そこが揃っていれば、やり方は多少違っても大きくは外れない。
やり方まで揃えた瞬間、相手は“作業者”になる。
目的だけを握ってもらえれば、“当事者”になる。
もちろん、丸投げは無責任。放置も違う。途中の対話は必要だし、軌道修正もある。でもそれは「管理」ではなく「伴走」に近い。
上司の仕事は、正解の手順を教えることではなく、
目指す景色をはっきりさせること。
目的を伝えたら、やり方は任せる。
その余白があるから、人は考えるし、工夫する。
任せるとは、コントロールを減らすことじゃない。
信頼を増やすこと。
そこを履き違えると、いつまでも部下は育たない。
だって人間だもの。自分の思い通りにやりたいよね。

【今週の1冊】

「潮騒」     1954年 三島由紀夫 著
「青の時代」 1950年.  三島由紀夫 著

しばらく三島由紀夫シリーズ。金閣寺とか仮面の告白、他何冊か読んでたけど
もっともっと読みたい衝動に駆られて読んでます。どっぷり浸かろう三島文学。
そうだよ。「その火を飛び越して来い!」って潮騒のセリフじゃないですか。
映画も見てないよ。一気読みしてると小説ってその時代のエンタメであることが
よくわかる。流行作家って今でいうYouTuberだよね。多分。新刊や連載を楽しみに
している読者がいて、その時代が文章になって反映される。それが時代を経て昇華されていく。そんな感じが面白い。
三島がまだ生きてたらどんな小説書くのかな。もしかしたら本当にYouTuberに
なっていたりして。

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