エネルギーの源/2024年9月

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エネルギーの源

先週からの1週間は、まさに台風に振り回されていました。
オンライン研修がメインになっているので、以前ほどは
大きな影響はありませんでしたが、それでも大変でした。
そんな今回の台風は時々海に戻ってエネルギーを補給して
勢力を増して戻ってくる始末。まるで生き物のようでした。
 
そんなエネルギーの源ってなんでしょう。
何をするにもエネルギーは必要。体力の元になるのは食事と
睡眠。そして運動かな。規則正しい生活習慣が大切なのでしょう。
もう一つのエネルギーは気力。気力が充実していないと
前向きな思考にならないし、面倒なことに取り組もうとならないし、
新しいことを始めようとはしない。
では、その気力の源は?
周辺の人たちとの人間関係が良好なことかな。
あるいは、何かを成し遂げたいというような意欲も必要かも。
そして、それらが全て満たされたら気力が充実するのでしょうか。
うーん。それだけでは何か足りないような。
絶対的な何かが足りないような。
 
話は少し飛ぶのですが、コロナ禍を経て多くの会社のオフィスは
とても快適になりました。緑があっておしゃれで空間にも余裕があり
什器もかっこよくてストレスフリーな空間。
さて、その空間は気力が満たされているのか、、、。
と考えるとわからなくなるのです。快適じゃなかった昔のオフィスに
戻った方がいいという懐古主義的な考えではなく、
快適になり過ぎても足りない、エネルギーの源になるものが足りないのです。
 
ということで、周囲にいるいつもエネルギーに満ち溢れた人を思い出して
みました。さあ、答えは!
 
 

【今週の1冊】

「予告された殺人の記憶」
ガブリエル・ガルシア=マルケス 著 野谷文昭 訳

 1981年 
作者はコロンビアのノーベル文学賞作家。
一度は読んでみたく、かなり以前に購入していたのですが、
中編小説(つまり薄めの本)なので、本棚に埋もれていました。
さて、読後の感想を一言。読んでよかった。
コロンビアには行ったことないけれど、登場人物の顔、街並みが
まざまざと浮かんでくる。
どうして殺されたのか、、、は最初に明らかになっているので
謎解きではないのですが、本当に殺されなければいけなかったのかは
最後までわからない。それでも小説として成立しているし、十分に
読み応えがある。
時代背景とか宗教観をもっと知りたいので、この作者の作品を
あと2,3冊は読んでみることにしましょうか。

行動は世界を変える

まだまだ暑さが続きます。8月は雨も多かったので
爽やかな秋の空が待ち遠しい今日この頃。
日に日にひんやりしてくる秋の気配と空気感が好き。
そんな好きな季節に向かう中で、新しいことを始めてみました。
新しいことを始めてみると世界が広がりますよね。
街を歩いていても目に飛び込んでくる景色が全然違う。
「ここにこんな店があったんだ」とか「この人も持ってる!」とか。
ネットで表示される広告も、Youtubeのお勧め動画も変わってくる。
そして一番変わったのは自分自身。
できなかったことが少しずつでもできるようになったり、
理解できなかったものがわかるようになったり。
この感覚ってやっぱりとても面白い。
ちょっとしたきっかけで行動することで世界が変わる。
って大袈裟ですがそんな感じ。
まだまだ世界は広い。時間もたっぷりある。
やりたいことは躊躇わずにどんどんやっていかなきゃね。
で、何を始めたのかはまだ秘密です。
【今週の1冊】

「植物図鑑」
有川浩 著 
2009年 角川書店
何気に有川浩の小説読んでます。タイトルがいいのかな。
「図書館戦争」「阪急電車」「三匹のおっさん」などなど。
自分の心のある部分に刺さるというか、引っ張り出してくれる
というか、なんか上手いなあ。
で、映像化もしやすいから使い勝手のいい小説家なんでしょうね。
ここにも何度か書いていますが、小説と映像は別物。
植物図鑑も映画化されていたようですが見ていませんでした。
もし見たとして別の作品として見た方がいいよね。
ただ、映像のインパクトの方が大きいからまずは小説を読んで
自分の中でその世界を作り上げることが自分にはあっているようです。
ということで、植物図鑑の世界を頭の中で妄想しておこうっと。

相手によって態度を変えない

これから年末にかけて、しばらく仕事(研修)に関係する
テーマを書いてみようかなと思っています。今までの自分の仕事を
一度整理していくためにも。
その1回目が、ダイバーシティにおける大事なポイントである。
「相手によって態度を変えない」ということ。
結構永くこのテーマの取り組みをやってきていていますが、
流石に「ダイバーシティってなに?初めて聞きました」という
人は減ってきましたね。特に人事セクションや経営者レイヤーの方々。
そうすると増えてきたのが言葉は知っていて頭では理解していても
本質の理解が追いついていない人たち。
その違いがすぐにわかるのがこれ。相手によって態度を変えるかどうか。
無意識だから自分では気づいていないから怖い。そして頭では理解している
つもりだから厄介。
相対する人の立場や役職、年齢、性別、国籍、見た目、、、。
その他いろんな観点が加わるからとても難しいのだけれど、
普段からその人も本質を見ようとしている人は全く態度が変わらない。
そうでない人は、瞬間態度に現れるのです。
そして、違う態度を取られた人はそれを瞬時に見抜く、というか感じてしまう。
「この人、自分を軽んじてるな」とか「低く見てるな」とか。
研修で大事なポイントはここ。
自分はわかっていないということにいかに気づいてもらえるか。
そして気付いたら、どうしたらそれを変えることができるか。
それってできるの?気付くことができれば変えることはできるのです。
それが実に面白い。環境に柔軟に適応することができる人類の強みはそこにある
のでしょうね。
ということで、自分はどうなのか。まずちょっと振り返って見ることが
できる人は大丈夫。不安な人は是非研修受講してみてくださいね!

 

【今週の1冊】

「われはロボット(I,Robot)」 
 アイザック・アシモフ 著 1950年 
 小尾芙佐 訳 ハヤカワ文庫角
 
言わずと知れた古典SFの名作。実に面白い。
SFというより哲学書という方が近い気がする。
70年以上前の世界で、どうしてこのような世界観を
想像できるのか。それを考えるだけでも人の持つ
可能性を伺い知ることができる。
「幼年期の終わり」「星を継ぐもの」「1984」
そして「アンドロイドは電機羊の夢を見るか」などなど
古典SFは名作の宝庫でもあり、未来への預言書でもあり、
哲学書であることは間違いないと思う。
 
話は変わりますが、最近よく聞くようになった「体験格差」
確かに実体験は大事だけれど、その格差を無くすためには
読書が一番ではないかな。
無限の可能性を秘めた自分の脳を使う。それができるのが読書。
もちろん宇宙空間に行ったことないけれど、私はSFで十分に
体験してますから。

覚悟はあるか!

夏が突然終わりを告げ、秋になりました。
季節の変わり目ってこんなものですかね。
もう一度夏がぶり返したりするのでしょうか。
いや、もう来なくていいから。
ということで、先週から引き続き少し仕事に関することを。
年末にかけて、マネジメントとかリーダーシップ、組織づくりなどに
ついて書いていく予定ですが、今回は先週に続いてダイバーシティに
ついて。
ダイバーシティ研修って、一般的な階層別研修と比べて、
明らかに成否が出やすい。そして、その要因もはっきりしているのです。
それは、経営陣の覚悟と本気度。
ダイバーシティは経営戦略であり風土改革なので、経営陣が覚悟を持って
本気で取り組まないとうまくいかないのです。
今の時代、ダイバーシティよね。という総論に反対する人はほぼおらず、
各論、、、つまり自分のことや自分も部署のことになったら反対や
抵抗する人が必ず出てきます。
だって、今までのやり方を変えるのは面倒だし、場合によっては自分に
とって不利になることもあるから。
だから、その抵抗を乗り越えるためには、トップの覚悟が必要不可欠。
トップの覚悟というのは、やる気を見せることであり、そのやる気は
予算と行動に出てくる。
ダイバーシティ研修やダイバーシティの施策に予算をどのくらいつけるか
どのくらい時間をかけるか。という目にみえる形で図ることができるのです。
うちもダイバーシティに取り組みます!と宣言しても
そのための予算はありません。その代わり知恵を絞って、、、。
という場合は、ほぼうまくいきません。だって覚悟と本気度が足りないから。
時代は徐々に、しかし確実に変わっていくからやるなら早く、
そして本気でやった方がいいですよ。ということ。

 

【今週の1冊】
「ちょんまげぷりん1.2」 
 荒木 源 著 2010年 小学館文庫
 
江戸時代と現代のタイムスリップ(タイムリープ)モノ。
この本の他にもすぐに思い出すものだけでも、「JIN」や
「アシガール(これは戦国時代)」があるのだけれども
いずれも面白くて結構好き。
海外のSF小説もそうですが、時空を駆け巡る系って
ワクワクしてしまうのはどうしてでしょう。
ということでちょんまげぷりん。江戸時代から現代にタイムスリップ
した侍が、お菓子を作って大成功!という1冊目だけでなく、
現代から江戸時代にタイムスリップする少年の話とセットという
構想がとっても楽しい。
で、過去のことは知識があるからなんとかなりそうだけど、
未来のことは全くわからないから行くなら過去かなあ。

マネジメント職は専門職

ヒリヒリする9月が終わり、今日から10月。2024年も第4Qに入りました。
今年最後の3ヶ月何をしようか。何もしなければあっという間ですが、
3ヶ月間集中すればいろんなことができそうです。
ということで8月に始めた新しいことの最初の区切りを年末に設定しようかな。
1ヶ月半でかなり上達できた(甘めの自己評価)ので、3ヶ月あれば
次の高みに到達できるかも!
ということで、今回は日々変化が必要な「マネジメント研修」について。
研修の中でもマネジメント研修は最もニーズが高く、普遍的なテーマである
テーマの一つであることは間違いありません。
マネジメント研修は扱う領域がとても広い。
業務改善、問題解決、事業開発、部下指導、、、。
長期的な視野が必要なものから明日やるべき目の前のことまで。
なので、厳密に考えるとマネジメント研修という言葉で考えるのではなく、
マネジメントを強化するために必要な、なになに研修というように
細分化しないといけないものなのです。
まあ、見出し的なものが必要だとしても一度の研修で全てを網羅すること
不可能です。
では、なぜ総花的なマネジメント研修が存在するのか。
それは、マネジメントは学べば誰でもできるようになるという幻想に
とらわれているからなのです。
昇格、昇進のステップで、一般職の先は専門職とマネジメント職に
分かれる、という制度は割と一般的ですが、実はマネジメント職は
専門職の一部である。という考えで運用した方が上手くいくのです。
専門職だから常に最新の考え方とスキルを身に付けていく必要がある。
昔の考え方やり方を更新(時には捨てる)する必要がある。
そう考えた方が上手くいくのです。
さて、来週はその具体的な内容について触れていきます。
そうそう、8月9月はスッキリした天気の日が少なかったから
10月に期待。日光が恋しい!
【今週の1冊】
「蝿の王」 
 ウィリアム・ゴールディング 著 1954年 
    平井正穂 訳 新潮文庫
飛行機が墜落し、南太平洋の無人島取り残された少年たちの
サバイバルの物語。子どもたちしかいないとわかった時の自由と不安。
そして規律を作り、役割を決めて、、、。と
社会ってこうやってできていくんだあ。そして協力し合って
生き延びていくのか、いいチームになって助けられて、、。
と十五少年漂流記のような展開かと思いきや。
なんとも残酷な展開が続く。最後は夢オチで終わるのかなと
少し期待外れな予測をしながら読み進めると。そんなことはなく
希望もなく悲劇のままラストを迎える。
ウィリアム・ゴールディングは1983年にノーベル文学賞を受賞。
時代を越えても読む価値がある小説であることは間違いありません

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